2017年3月の難民認定不認定後の「異議申し立て」の後に行われる「難民審査参与員(以下、参与員)」のインタビューの時に「美人だったから狙われた?」のか、との質問がありました。
参与員については、以前にも「元気があるから難民でない」など、基本的な難民の知識についても欠けている学識経験者が任命されています。難民の命や人生に関わることを、このような人が判断しているという現実に在日難民の苦悩を感じます。
この参与員制度は、2004年の入管難民認定法の改定の時に、法務省内で認定不認定を決定するのではなく、NGO側が欧米のような「独立した難民審査機関」を要望しましたが、外部の学識経験者を導入するという事で「参与員」制度が出来ました。
このメンバーは法務大臣が任命します。メンバーは公表されていますが、どの審査に度のメンバーが担当したか、議事録に質問者の氏名などは明らかにされていません。
2017年9月 RAFIQ
【全国難民弁護団連絡会議(全難連)の資料、声明など】 (何れも外部リンク)
- 難民審査参与員 問題ある言動 実例集 (pdf 17/9/12)
- 難民審査参与員の問題発言・行動に対する申入書 (pdf 17/9/12)
- 2017年9月1日付け申入書 (pdf 17/9/1 東京入管宛て)
【その他市民団体等】
- 難民審査で「あなたは難民としては元気すぎる」!?~難民審査参与員の問題事例が全国難民弁護団連絡会議に多数報告される――同会が改善求め法務省に申入書を提出 (17/9/12 IWJ)
- 難民審査参与員が強姦被害を受けた難民申請者に「美人だったから」発言→記録からは削除 (17/8/31 代々木上原の弁護士 マイルストーン総合法律事務所のブログ)
【報道関連】
- 難民審査で「美人」発言、法相「不適切で遺憾」 (17/9/22 読売新聞)
- 難民申請女性に審査担当者が不適切発言、上川法相「誠に遺憾」 (17/9/22 TBSニュース)
- 女性難民の審査で不適切発言 上川法相「誠に遺憾」 (17/9/22 NHK)
- 「美人だったから?」発言 全難連が難民審査の改善要請 (17/9/13 朝日新聞)
- 難民申請者に「不適切発言」 弁護団が法務省に改善要求 (17/9/12 NHK)
- 難民認定審査制度の抜本改善を 参与員問題発言で申し入れ (17/9/12 共同通信)
- 難民認定審査めぐり支援弁護団が法務省に是正要求 (17/9/12 テレビ朝日)
- Lawyers’ group petitions ministry to improve attitudes of refugee counselors following alleged inappropriate remark (17/9/12 Japan Times)
- 「美人だったから狙われた?」 難民審査で不適切な質問 (17/9/1 朝日新聞)
- 強姦被害者に「美人だから?」 難民審査で、弁護士が抗議 (17/8/31 中日新聞)