アフガニスタンで銃撃された中村哲医師死亡

12月4日、ペシャワール会の中村哲医師が銃撃され、それがもとで病院に搬送中に死亡されました。アフガニスタン東部の人たちにとっては、なくてはならない人だったと思います。ご冥福をお祈り申し上げます。

この資料室担当者が中村哲医師を知ったのは、2002~3年ごろ、アフガニスタン難民が多く入管に収容されていたころで、2001年にはアメリカがアフガニスタンに侵攻するという出来事があった後でした。
難民問題、入管問題を知り始めたころで、アフガニスタンという国すらもよく知らない人間でした。中村哲氏からは著作やホームページでの現地報告、講演会を聞き、アフガニスタンの現状、世界の中のアフガニスタンと日本を学びました。

それとともに、「支援のあり方」も学ばせていただいたような気もします。現地の人たち(=当事者、支援の対象者)を巻き込みながら、スタッフがいなくても、自分たちでメンテナンスや知識を出し合って、皆で解決に向けて動くことができるようにされているのは、とても参考になりました。

ペシャワール会は支援の継続を表明しています。指導者としての中村医師はいなくなりましたが、現地の人々やペシャワール会及びペシャワール会を直接支援していた人たちにとって、心の中に生き続けていると思います。中村氏の思いが人々に生き続け、健康と安定が続きますように、平和が構築されますことを祈ります。

2019年12月 難民問題メディア情報資料室担当

【市民団体等の声明等】

【メディア記事】