難民申請者に「不適切発言」 弁護団が法務省に改善要求

(17/9/12 NHKニュース)

9月12日 22時01分

難民の認定に関わる法務省の「難民審査参与員」が、母国で兵士から狙われていたと訴えた女性に対して「美人だから狙われたのか」などと不適切な発言をしていたとして、弁護士のグループが法務省に改善を申し入れました。

「全国難民弁護団連絡会議」は東京・霞が関で会見を開き、「難民審査参与員」の発言に関して法務省に申し入れを行ったことを明らかにしました。

「難民審査参与員」は学識経験者などから選ばれる非常勤の公務員で、法務省の職員とともに難民の認定を申請している人たちの審査に関わっています。

弁護士のグループによりますと、ことし3月に行われたコンゴ民主共和国出身の女性の審査の場で、男性の参与員が、兵士から暴行を受けたと訴える女性に対して「美人だから狙われたのか」などと不必要と思われる質問をしたということです。

また去年7月にはミャンマー出身の女性に対して、参与員の1人が「難民にしては元気すぎる」などと発言したということです。