このページでは、2014年3月29日、30日と相次いで東日本入管センター(茨城県牛久市)内で、収容中のイランとカメルーンの方1名ずつが亡くなった件で、当時の報道と支援団体の声明や抗議行動をまとめています。
当時、入管では「イラン人は食事を喉につまらせたことが原因、カメルーン人は事故の可能性はない」と言っていました。
しかし支援団体が以前に当人や他の収容者との面会等で、二人がそれぞれに以前から体調を崩しており、入管は外部の病院へ診察に連れて行くことがなかったことが判明しています。
RAFIQが面会活動を行っている大阪府茨木市にある西日本入管センター(注:2015年9月廃止)でもそうですが、収容中は収容者自ら外部の病院へ受診できないシステムになっているにもかかわらず、医師が週に数時間しか常駐していない、専門の医師でないにもかかわらず、適当に薬を処方するなど問題があります。
収容者が受診を希望するには、入管に申請し、許可を得なければならず、それがいつになるかはそのときにならないとわからないのです。
収容するのであれば、持病がある人、また収容中に発病した人のいのちを入管は十分に守らなければなりません。それができないのであれば、仮放免(収容を解くこと)をすべきです。
2014年4月 2019年7月更新 RAFIQ
- 東京入管スリランカ人男性死亡事件について 2014年11月
★ 報道
- 入国管理センターで収容者死亡 病状悪化も「放置」なぜ (19/7/8 毎日新聞)
- 入管収容中にカメルーン人男性死亡 遺族が国など提訴 (17/10/2 朝日新聞)
- 入管で外国人男性死亡 法務省「常勤医の不在が問題」 (14/11/21 朝日新聞)
- 入管施設 「医療」に不備 収容2外国人 相次ぎ死亡 (14/4/6 東京新聞)
- 東日本入管センター:2外国人死亡 長崎でも常勤医不在 支援団体、内部診療の充実を /茨城 (14/4/4 毎日新聞)
- 東日本入管センター:2外国人死亡 医師常駐せず 支援団体、改善求め申し入れ /茨城 (14/4/3 毎日新聞)
- 入管センター収容中の外国人男性2人が相次ぎ死亡 (14/3/31 テレビ朝日)
- Two men die at Japan immigration centre: official (14/3/31 Khaleej Times)
★ 支援団体の情報・声明等(すべて外部リンク)
- 東日本入国管理センターにおける被収容者死亡事件に関し,早急かつ具体的に医療体制の充実を求めるとともに,収容についての入管行政見直しを求める会長声明 (14/5/13 横浜弁護士会)
- 被収容者の死亡事件の原因究明及び再発防止策を求める会長声明 (14/5/12 千葉県弁護士会) ※ リンク先は児玉晃一弁護士のブログです。
- 東日本入国管理センター被収容者の連続死亡事件に関する真相解明とその公表及び 被収容者の死亡事件発生防止策(入管医療の改善・長期収容停止)を即刻講じることを求める理事長声明 (14/5/1 関東弁護士連合会)
- 入国者収容所における救命救急体制の確保を (14/4/25 なんみんフォーラム(FRJ))
- 入管施設収容中の外国人の相次ぐ死亡に関する会長声明 (14/4/24 茨城県弁護士会)
- 東日本入国管理センターにおける2件の被収容者死亡事件に関する会長声明 (2014/4/23 東京弁護士会)