このページでは、2014年11月22日、東京入管センター(都内)内で、収容されて間もないスリランカ人男性が死亡した件で、各団体の声明や当時の報道をまとめています。
報道によると、発症時、胸の痛みを訴えていたにもかかわらず、別室に移動させ、経過観察だけで悪化したのを受けて病院に搬送したようです。
今年3月にも東日本入管で2件、東京入管でも昨年10月と死亡事件が相次ぎました。大阪府茨木市にある西日本入管センターでもそうですが、収容中は収容者自ら外部の病院へ受診できないシステムになっているにもかかわらず、医師が週に数時間しか常駐していない、土日休日は医師の常駐がないなど、医療体制に問題があります。
収容者が受診を希望するには、入管に申請し、許可を得なければならず、それがいつになるかはそのときにならないとわからないのです。
収容するのであれば、持病がある人、また収容中に発病した人のいのちを入管は十分に守らなければなりません。それができないのであれば、仮放免(収容を解くこと)をすべきです。
【参考】
2014年12月 2016年3月更新 RAFIQ
【報道】
- 特別リポート:ニクラスはなぜ死んだか、入管収容所の現実 (16/3/9 ロイター)
Grim toll rises in Japan’s detention centers as foreigners seek asylum (英語版) (16/3/8 Reuters) 両方とも外部リンク - スリランカ人死亡:入管収容中に 法務省などに抗議 /東京 (14/12/2 毎日新聞)
- スリランカ人男性が東京入管で死亡~入管行政の根深い外国人差別の体質 (14/12/1 レイバーネット) 外部リンク
- Sri Lankan man dies at Shinagawa detention center (14/12/1 JAPAN Times) 外部リンク 日本語訳
- 入管でスリランカ人男性死亡 胸の痛み訴えるが診察せず (14/12/1 朝日新聞)
- 入管施設でまた収容の外国人が死亡 (14/12/1 NHK)
【支援団体】 (外部リンク)
- 東京入管でスリランカ人被収容者が死亡――くりかえされる医療放置による死亡事件 (14/12/4 仮放免者の会(ARPJ)ブログ) ※ 経過と声明、抗議要請
【声明等】 (外部リンク)
- 東京入国管理局における被収容者の死亡事件に関する会長声明 (15/1/14 日弁連)
- 東京入国管理局における被収容者死亡事件に関する会長声明 (14/12/4 東京弁護士会)