(10/3/17 NHK 関西のニュース)
国外退去処分を受けた外国人を一時的に収容する大阪・茨木市の西日本入国管理センターの収容者のうち、体調を崩している人をセンターの外に出して治療を受けさせるよう求めて、17日、難民などを支援している市民グループが、抗議活動を行いました。
抗議活動をしたのは難民などを支援している市民グループ「入管問題かんさい支援ネットワーク」のメンバー8人です。
大阪・茨木市にある法務省の西日本入国管理センターは不法滞在などを理由に国外退去処分を受けた外国人を一時的に収容する施設です。
市民グループによりますと、140人の収容者のうち難民認定を申請している人を含むおよそ40人が期限を知らされないまま1年以上収容されているということです。そして、このうち10人ほどが体調を崩し、外で治療が受けられるよう収容を一時的に停止する「仮放免」という措置を求めていますが、センター側は応じていないということです。
「入管問題かんさい支援ネットワーク」のメンバーは、17日、センターの入り口の前で座り込みを行い「仮放免」などを求めました。市民グループの関本徹さんは「高い壁に囲まれた中での無期限の収容は、国際的にも反人道的で問題だ」と話しています。
これについて西日本入国管理センターでは「センターの運営に問題はなく、体調の悪い人にはセンターの非常勤の医師が適切に対応している」と話しています。