ハンスト:8日から収容の外国人70人 大阪の入管施設で

(10/3/11毎日新聞)

西日本入国管理センター(大阪府茨木市)に収容されている外国人約70人が、8日から提供される食事を取らない「ハンガーストライキ」を続けていることがセンターなどへの取材でわかった。病気や難民認定を申請中の収容者の仮放免などを求めているという。支援者は千葉景子法相あてに12日、改善を求める要請文を提出する。支援者によると、センターでは最近収容が長期化する傾向があり、体調を崩す人も多いという。

センターや収容者と定期的に面会をしている市民団体「西日本入管センターを考える会」によると、ハンストをしているのは全員男性。仮放免のほか、所長との面会や仮放免が不許可となった理由の説明などを求めて、8日昼からセンターの食事を取らなくなった。

支援者によると昨年12月末現在に把握していた収容者106人のうち、11人が1年以上収容され、33人が難民認定を申請中という。

センターは「ハンストが行われていることは事実で、収容者の説得を続けている。ただ仮放免は個別に判断して決めることで、ハンストが影響することはない」と話している。
【勝野俊一郎】

毎日新聞 2010年3月11日 18時31分(最終更新 3月11日 20時02分)