(17/2/10 NHKニュース)
2月10日17時57分
去年1年間に難民認定を申請した外国人は、1万901人と初めて1万人を超えて過去最多となる一方、難民と認定された人は28人でした。
法務省によりますと、日本で難民認定を申請する外国人は、毎年、増え続けていて、去年の申請者は1万901人と初めて1万人を超えました。
これはおととしと比べて3315人、率にして44%増えていて、6年連続で過去最多を更新しています。
国籍別に見ますと、インドネシアが1829人、ネパールが1451人、フィリピンが1412人となっていて、内戦の続くシリアは4人です。
法務省は、難民認定を申請して6か月が経過すれば、申請が処理されるまでの問、日本で合法的に働ける制度の下で働こうと、観光を名目に来日したあと、難民認定を申請するなど、申請を乱用するケースが増えていると分析しています。
一方、去年、難民と認定された人は、不服申し立てによって認められた人を合わせても、おととしより1人多い28人で、認定されなかったものの、すでに配偶者が日本にいるケースなど人道的な配慮によって在留が認められた人は97人でした。