強制送還時に死亡 検察審査会「不起訴相当」

2014年10月30日 20時59分 NHKニュース

4年前、成田空港から強制送還される際、ガーナ人が入国管理局の職員に押さえつけられたあと死亡したことを巡り、検察が職員を不起訴にしたのは不当だと遺族が申し立てたことについて、検察審査会は「職員の制圧行為と死亡との因果関係は不明だ」として、不起訴の処分に問題はないとする「不起訴相当」の議決をしました。

平成22年、ガーナ人の当時45歳の男性が、不法滞在を理由に成田空港から強制送還される際、出発前の旅客機の機内で東京入国管理局の職員に押さえつけられたあと、意識を失って死亡し、入国管理局の職員10人は特別公務員暴行陵虐致死の疑いで書類送検されました。

その後、千葉地方検察庁が全員を不起訴としたのに対し、男性の妻は「猿ぐつわをされたうえ、頭を押さえつけられて窒息したのが死亡の原因で不起訴は不当だ」として、ことし4月、10人のうち9人について検察審査会に申し立てを行っていました。

これについて千葉第二検察審査会は「職員の制圧行為は正当な業務の範囲内で違法性はなく、死亡との因果関係は不明だ」などとして、不起訴で問題ないとする「不起訴相当」の議決をしました。

男性の死亡を巡っては、ことし3月、東京地方裁判所が制圧行為との因果関係を認めて、国に500万円余りの賠償を命じ、国と遺族の双方が東京高等裁判所に控訴しています。