(14/10/28 中日新聞)
名古屋入国管理局(名古屋市港区)に収容されている外国人が、ビザの発給などを求め、1週間にわたって給食を食べないストライキを続けている。同市中区の民間支援団体STARTが明らかにし、24人に上るという。入管の説明では、うち9人はストをやめて給食を食べるようになり、自費で売店の食べ物を購入する人もいて大きく体調を崩した人はいないとしている。
支援団体によると、スト参加者はフィリピン、イラン、ベトナムなど7カ国を国籍とする20~50代の男性。3~10カ月間収容されている。
今月14日、ビザの発給や仮放免、食事の栄養バランスの改善や増量など8項目を要求する上申書を入管に提出したが、20日に「認めない」と口頭で回答があった。これに抗議し、同日からストを始めた。24人のうち10人は、自国で宗教対立に巻き込まれているなどとして難民申請中。そのほかの人も、日本に家族がいるなど帰国できない事情があるという。
入管の担当者は「法律にのっとって対応しており、要求には応じられない。給食は1人当たり1日910円(税抜き)相当、2200~3千キロカロリーで栄養に問題はない」と話した。集団ストは2011年と昨年に続き、3度目という。
(中日新聞)