フィリピン人強制送還、日本人医師が聞き取り調査

(13/7/29 TBS)

法務省が初めて実施したチャーター機による不法滞在外国人の一斉強制送還について、日本人の医師がフィリピンに送還された外国人の聞き取り調査を行いました。

法務省は今月6日、不法滞在のフィリピン人75人を、チャーター機を使い一斉に強制送還しました。マニラで21日から4日間、送還された男性7人の聞き取り調査を行った山村淳平医師によりますと、「幼い頃から日本に住み現地の言葉が話せない」「知り合いがおらず住む場所がない」など多くが不安を抱え、おう吐や腹痛を訴える人もいたということです。

「受け入れ態勢が不十分。考慮しないで送還している」(山村淳平 医師)

今回の強制送還では移動中、男性全員が手錠をはめられていたということで、山村医師は「非人道的な強制送還が行われないよう実態を明らかにする必要がある」としています。(29日18:53)