不法滞在のフィリピン人75人、チャーター機で一斉送還

(13/7/6 TBSニュース)

法務省がフィリピン国籍の不法滞在外国人75人を民間のチャーター機で一斉に強制送還したことが分かりました。チャーター機を使った一斉送還が実施されたのは初めてです。

関係者によりますと、不法滞在のフィリピン人75人は、6日午前、成田空港から日本航空のチャーター機でマニラ空港に強制送還されました。警備のために入管職員60人余りが付き添い、マニラ空港到着後、75人はフィリピン政府の関連施設に向かったということです。

強制送還は、通常、外国人1人に複数の入管職員が付き添い、一般の旅客機で実施されますが、法務省はトラブル防止や経費節約を目的に今年度からチャーター機の活用を検討していました。

法務省によりますと、不法滞在外国人は今年1月時点でおよそ6万2000人いますが、なかには日本に長期滞在して生活の基盤ができていたり、家族で子どもだけ在留が認められたケースもあり、支援団体が集団送還に反対の声をあげていました。(06日22:26)