(15/1/23 NHK NEWSWEB)
1月23日23時15分
シリアの内戦を逃れて日本に滞在しているシリア人のうち、日本政府から家族の呼び寄せを初めて認められたシリア人の男性が23日、2年半ぶりに成田空港で家族との再会を果たしました。
日本政府から家族の呼び寄せが認められたのは、内戦が続くシリアを3年前に逃れ、特別な在留賀格で日本に滞在しているユーセフ・ジュディさん(31)です。
ジュディさんの妻と2人の子どもは、これまでイラクの難民キャンプで生活していましたが、日本のピザを取得して、23日昼ごろ成田空港に到着し、ジュディさんと2年半ぶりに再会を果たして抱き合って喜びました。
日本には、内戦でシリアを逃れたジュディさんを含むシリア人50人以上がいて、難民申請を法務省に行ったものの、いずれも難民としては認定されず、特別な在留實格で滞在しています。
日本政府は、こうしたシリア人に対して「難民認定がないため家族の呼び寄せは認められない」という立場でした力で、今回、初めてその立場を変えたことから、今後、ほかのシリア人にも家族の呼び寄せを認める可能性が高まっています。
ジュディさんは「とてもうれしくてまだ信じられない。家族と離れ離れだとつらいので、家族と会えない人は再会できることを願っている」と話していました。
シリアでは、イスラム過激派組織「イスラム国」などによる戦闘で国外に300万人以上が逃れており、シリア人の受け入れが国際的な課題となっています。