(17/2/16 NHK関西)
02月16日 18時11分
難民の受け入れが国際的な課題になる中、制度の課題などについて法律の専門家が意見を交換する、国際的なシンポジウムが、大阪・北区で開かれました。
大阪大学が開いたこのシンポジウムには、難民の審査に関わっている日本の大学の専門家のほか、イギリスやオーストラリアなど、外国の裁判官も参加しました。
そして、難民認定手続きのあり方をテーマに、外国の事例を交えながら意見交換をしました。
この中で、イギリスのジュディス・グリーソン裁判官は、イギリスでは、難民申請者を審査する段階から弁護士が立ち会うことができ、ことばも制度もわからない難民申請者にとって大きな支えになっていることを紹介していました。
アメリカのトランプ大統領が難民の受け入れを一時的に停止したことをきっかけに、難民への関心がいっそう高まる中、会場を訪れた人たちは熱心にメモをとったり、それぞれの意見にうなずいたりしていました。
シンポジウムの後、オーストラリアのリンダ・カーク裁判官は、「トランプ大統領の動きが注目されているが、難民条約を批准しているアメリカには難民を受け入れる義務がある」と話していました。
シンポジウムは17日も行われます。