難民対策 政府、シリア留学生に家族同伴認める

(17/5/7 毎日新聞)

毎日新聞 2017年5月7日 東京朝刊

政府は、留学生として今年から受け入れるシリア難民に関し、配偶者や子どもの同伴を認めることを決めた。家族を含む難民受け入れは今年から5年間で300人規模となる見通し。シリア内戦は終わりが見えず、留学生の帰国が難しい可能性があるため、国際協力機構(JICA)を通じ日本での就業支援も行う。政府関係者が6日、明らかにした。

留学生は、JICAで100人、文部科学省の国費外国人留学制度で50人を招く。第1陣受け入れは今年9月となる見通し。宮崎大や琉球大、慶応大などの大学院で受け入れ、研究生や修士課程の学生として所属する予定だ。

留学生には滞在費を支給し、帯同した家族分の生活費補助もある。企業でのインターンシップ(就業体験)の機会も設け、定住を視野に後押しを図る。