(13/12/8 NHK)
12月8日 17時27分
法務省は不法滞在などで強制退去が決まっていたタイ人およそ50人をチャーター機で一斉に強制送還しました。
関係者によりますと、法務省は8日、不法滞在などで強制退去が決まっていたタイ人およそ50人をチャーター機に乗せ、成田空港から一斉に強制送還しました。チャーター機による一斉送還は、ことし7月に不法滞在などのフィリピン人75人を送還して以来、2回目です。
法務省によりますと、強制退去が決まった外国人が帰国を拒んだ場合、通常は民間の定期便で1人につき数人の警備官をつけて送り返していますが、チャーター機のほうが警備を効率化でき、1人当たりのコストを抑えられるということです。
また、定期便では外国人が出発前の機内で騒ぐなどして、航空会社から搭乗を拒否されるケースもありましたが、チャーター機なら安全性を確保しながら確実に送還できるということです。
法務省によりますと、ことし1月現在、国内の不法残留外国人はおよそ6万2000人で、このうちタイ人は5番目に多いおよそ3500人となっています。