(17/9/1 NHK関西)
09月01日 07時11分
大阪入国管理局に収容されているベトナム人の男性が、本人の同意や裁判所の令状がないのにアパートを捜索されたのは違法だなどとして、1日にも入国管理局の職員らを住居侵入などの疑いで刑事告訴する方針を固めたことが、弁護士への取材で分かりました。
弁護士によりますと、大阪・大東市のアパートで暮らしていたベトナム国籍の32歳の男性は、平成19年に留学目的で入国しましたが、ビザが切れたことなどから強制送還に向けた手続きがとられ、ことし6月、大阪入国管理局に収容されました。
その際パスポートを提示しなかったため、入国管理局は提出を受けていたアパートの鍵を使って強制的に立ち入りパスポートを捜索したということで、男性は、本人の同意も裁判所の令状もないのに捜索をしたのは違法だとしています。
さらに、強制送還に向けた手続きが終わっているのに捜索をしたのも、出入国管理法上、違法な対応だったとして、捜索にあたったとする入国管理局の職員5人を1日にも住居侵入などの疑いで刑事告訴する方針を固めました。
一方、大阪入国管理局は「個別の案件についてはコメントできない」としています。