名古屋:裁判勝訴判決なのに「難民不認定」2017年6月
2017年6月13日、名古屋入管はそれぞれ2016年7月と9月に名古屋高裁で勝訴したネパール難民2人に対して、改めて「難民不認定」処分とし本人らに伝えたというニュースがありました。
その理由は「本国の状況は大きく改善されている」と言うもの。
ネパール難民は人道配慮による在留措置として1年間の在留資格が与えられ、更新で日本に在留できるとしても、なんとも解せないことだと思います。
裁判で勝っているのに、裁判の判断どおりにしない法務省のやり方は、司法制度自体を否定するものではないでしょうか。
2017年6月 RAFIQ
- 難民2人、再び不認定 法務省、名古屋高裁判決覆す (17/6/14 中日新聞)
- 難民:「司法判断骨抜き」 不認定に批判 名古屋入管 (17/6/14 毎日新聞)
- 難民:判決の2人不認定 ネパール「治安状況改善された」 名古屋入管
(17/6/13 毎日新聞)
名古屋高裁難民不認定処分取消訴訟 勝訴判決 2016年11月
2016年7月から秋にかけて、名古屋高等裁判所での難民不認定処分取消訴訟において立て続けに3件の勝訴判決が出ました。おおよそ「難民認定基準ハンドブック」(UNHCR)に沿った判決で、今までの難民裁判の中ではなかったことだと言われています。
このページでは、メディアの情報を中心に、裁判がどうであったか、その後どうなったかを掲載していければと思います。願わくは裁判でなく最初の難民審査で「難民認定基準ハンドブック」に沿った審査が行われればと思います。
2016年11月 RAFIQ
- 申入書(名古屋高裁判決をうけての難民認定実務の向上について) (16/10/5 全国難民弁護団連絡会議) 外部リンク pdf
- ウガンダ人女性に係る迅速な難民認定及び在留資格の付与を求める申入れ (16/8/18 全国難民弁護団連絡会議、名古屋難民支援室) 外部リンク pdf
- 難民不認定の取り消し判決、5年間で11件 (16/10/28 朝日新聞)
★ ネパール難民
- 難民:名高裁認定 第三者審査にも苦言 正義と共感に欠ける (16/10/29 毎日新聞)
- 難民:審査に国連基準引用…名古屋高裁、相次ぐ逆転認定 (16/10/29 毎日新聞)
- 難民不認定、続く取り消し 名古屋高裁、今年3件 (16/10/26 中日新聞)
- ネパール男性を難民認定 (16/10/26 ロイター)
- 名古屋高裁、難民不認定取り消し ネパール男性、逆転勝訴 (16/9/8 中日新聞)
- 難民認定:ネパール男性を認める 国の処分取り消し 名高裁判決 (16/9/8 毎日新聞)
★ ウガンダ難民
- 難民:高裁判決受け名古屋入管 ウガンダ女性に認定告知 (16/10/1 毎日新聞)
- ウガンダ女性を難民認定 入管、控訴審判決受け (16/10/1 北海道新聞)
- 逃れて生きる:ウガンダ難民の不安/下 祖国の証拠が頼り (16/9/2 毎日新聞)
- 逃れて生きる:ウガンダ難民の不安/中 審査、不信ありき (16/9/1 毎日新聞)
- 逃れて生きる:ウガンダ難民の不安/上(その2止) 自由求め祖国追われ 家族・友達なし、生活困窮 (16/8/30 毎日新聞)
- 逃れて生きる:ウガンダ難民の不安/上(その1) 勝訴でも「違法滞在」 なお逮捕の恐れ (16/8/30 毎日新聞)
- 難民認定:ウガンダ国籍の女性を 名古屋・1審破棄 (16/7/29 毎日新聞)
- ウガンダ女性:名古屋高裁が難民と認め、処分を取り消し (16/7/29 毎日新聞)