<難民>ミャンマー少数民族の牧師を認定 東京地裁

(12/4/13 毎日新聞)

 ミャンマーの少数民族チン族の男性牧師(35)が国に難民不認定や退去強制令書発付などの処分取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は13日、訴えを認めた。定塚誠裁判長は「帰国すれば反政府組織に協力する宗教的指導者として、ミャンマー政府から制裁を受けるだろうと認められる」とし、難民に該当すると判断した。

 男性は06年3月に他人名義のパスポートで入国し、難民認定を申請した。法務省は08年9月に難民不認定処分とし、東京入国管理局が10年10月に退去強制令書を発付していた。

 定塚裁判長は、男性が05年12月に反政府組織のキャンプで礼拝したことなどを理由に、政府関係者が父親を拘束したり居住地の村長を拷問死させたと認め、「日本で保護を求めなければならなかった」と指摘した。【鈴木一生】

最終更新:4月13日(金)19時31分