(18/7/5 TBSニュース)
内戦が続く南アジアのスリランカから日本に逃れてきた少数派のタミル人の男性が難民として認めるよう国を訴えた裁判で、東京地裁は訴えを認め、男性を難民として認定するよう命じる判決が言い渡されました。
スリランカの少数派・タミル人の男性(58)は、内戦が続くスリランカを逃れ、日本に入国後、難民申請を求めた裁判で訴えが認められ、勝訴が確定しましたが、国は難民申請を認めませんでした。このため男性は再び訴えを起こしたのに対し、国側は「内戦は終結し、情勢が改善されている」と主張していました。
東京地裁は5日の判決で、「内戦が終わったあとも、武装組織と関係が疑われるタミル人は政府による拘束や拷問の危機にさらされている」と指摘し、男性を難民と認めるよう国に命じました。
法務省は「現在、判決内容を精査しており、適切に対応してまいりたい」とコメントしています。