「OSAKA なんみんハウス」は新大阪(JR・大阪メトロ)の近くにあります。RAFIQ の事務所、困窮難民専用シェルター、ミーティングルーム、まちライブラリーなどを併設し、関西での難民支援の拠点として2016 年10月にオープンしました。築50 年ほどの古民家ですので、会員・ボランティアが手作りで修理や整備を行いながら運営しています。私たちは小さな団体ですが、この手作りの事務所で「難民・支援者・地域」をつなげ、「難民とともに暮らせる街づくり」を目指して日々活動しています。
OSAKAなんみんハウスができるまで
ある日、市民の方から「使っていない家を難民支援に提供したい」との電話がありました。シリア難民のニュースをテレビで観て「何か自分にできることはないか」とRAFIQ まで連絡をくださったのです。それまでは高槻の共同事務所で活動していましたが、空き家を無償で提供していただいたことで、独立したRAFIQ の難民支援の拠点をつくることができました。会員やボランティア自らが修理や整備をし、必要な備品を少しずつ揃え、少しでも心地よい空間になるよう作り上げています。
▼ 工事の様子
なんみんハウスの内部
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玄関
- 小さな引き戸の玄関ですが、「いらっしゃい!」と事務所当番のボランティアスタッフが迎えてくれます。外にはRAFIQ 会員が作ってくれた木製のポストがあります。
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事務所(兼ミーティングルーム)
- 電話などの機器類があり、イベントの企画や準備、来所した難民との面談をします。シェルター入居者にとってはリビングです。押し入れの扉は黒板になっており、難民の日本語学習の場になることも。
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キッチン
- 「ふーどバンク」から届いた支援食糧を事務所用の大きな冷蔵庫や棚に保管しています。小さな冷蔵庫はシェルター入居者用でプライバシーを保てます。キッチンでは入居者が自炊できます。
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シャワールーム
- シェルター入居者専用です。
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ミーティングルーム/
まちライブラリー@RAFIQ - 会員や支援者・難民とのミーティングを行います。「まちライブラリー」に加盟し、難民認定申請のための実務書や、世界と日本の難民・移民問題・難民の出身国情報に関する書籍・資料、日本語教材などを開架しています(閲覧・貸出可)。
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困窮難民専用シェルター
- 寝具や最低限の日用品類を常備しています。ここで入居者はRAFIQ のサポートのもと、将来的に日本で自立した生活をするための準備をします。定員は2 名まで、最長6 ヶ月まで入居可能です。RAFIQ が法的・生活支援の決定をした難民のなかで、住居や他に支援者がいない最も困窮している方が対象です。一般外国人やRAFIQ の支援対象難民以外の方の利用はできません。
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ロフト(倉庫)
- 市民からの寄付品や予備の寝具類などを保管しています。
まちライブラリー@RAFIQ(OSAKAなんみんハウス)
難民認定申請実務に必要な専門書から、世界と日本の難民・移民問題や難民の出身国情報、時事問題についての一般書・絵本・雑誌・DVD までを揃えています。資料室が使用されていない場合は、誰でも自由に閲覧できます。資料室専門スタッフが在所している場合は、様々なご質問・ご相談にもお答えします。同時に施設の見学も受け付けていますので、開所日をご確認のうえ、お越しください(できるだけ事前にメールにてご連絡ください)。
図書貸出には専用カードが必要です(作成料:RAFIQ 会員200 円、非会員500 円。年会費・更新料なし)。貸出期間は、RAFIQ 会員は1 ヶ月、非会員は2 週間です。一般の方、学生の方もお気軽にご利用ください。
開所日時
常駐職員はおりません。記載の時間にはボランティアが在所しております。時間の記載がなくてもミーティングなどで開所している日もありますので、お問い合わせください。なお、まちライブラリーは資料室が難民とのミーティングなどで使用されている場合は、利用できません。念のため来所日時をメールにてご相談ください。
アクセス
- ・大阪メトロ東三国駅より
徒歩約5 分
・JR新大阪駅又は東淀川駅より
徒歩約15 分 - 〒532-0002
大阪市淀川区東三国4丁目9-13
OSAKA なんみんハウス - TEL / FAX:06-6335-4440
- Mail:rafiqtomodati@yahoo.co.jp