入管でハンスト 収容者のアジア人ら60人

(10/5/14 朝日新聞)

牛久市の法務省東日本入国管理センターの収容者が10日からハンガーストライキを続けていることが13日、面会した支援者や同センターへの取材で分かった。

東京・新宿の支援団体のBond(外国人労働者と共に歩む会)によると、ストライキに入っているのは、スリランカ、クルド、パキスタン、中国人など約60人。「半年以上の長期収容をしない」「仮放免保証金を20万円以下にする」「18歳未満を収容しないこと」などを要求している。現在のところコーヒーやお茶は取っているという。

同センターによると、33人が給食を拒否しているといい、「健康を害することを心配しており、食べるよう促すなど適正に対応している」という。

同センターは、国外退去処分を受けた外国人を一時的に収容する施設。現在、約380人が収容されているが、Bondによると、難民認定の申請をしたり、在留を希望したりして帰国を拒む長期収容者が200人以上いるという。

同センターでは、最近2人の自殺者が出ているほか、別の支援団体によると結核患者が発生しているという。(土田芳孝)