スリランカ人死亡:入管収容中に 法務省などに抗議 /東京

(14/12/2 毎日新聞)

毎日新聞 2014年12月02日 地方版

在日外国人の人権問題に取り組む民間団体「仮放免者の会」(新宿区)は1日、都内で記者会見し、東京入国管理局(港区)に収容されていたスリランカ人が死亡したのは「医療体制の不備が原因」として、法務省などに抗議の申し入れをすることを明らかにした。

同会によると、死亡したのはスリランカ国籍のニクルス・フェルナンドさん(57)。11月12日に来日したが入国許可が出ず、東京入管に収容された。同22日朝、胸の痛みを訴えて診断を希望したものの、「医者がいない」などと拒まれ、同日死亡したという。死因は現時点で遺族側に知らされていないといい、会見に同席したおいのジョージ・フェルナンドさん(26)は「何の対応もしてもらえず亡くなった」と話した。

東京入管は「体調不良を訴えたので経過を観察していた。対応に不備がなかったか調査している」とコメントした。【山本将克】