クルド民族は第一次世界大戦後、トルコ、イラク、イラン、シリア、旧ソ連などに分断支配されてきました。「国家を持たない世界最大の民族」とも言われています。1980年代から自治や独立を求める活動が活発でしたが、各国の厳しい弾圧や、政治的な駆け引きに翻弄され続けてきました。
トルコでは長年に渡り、民族の存在すら否定しています。また、イラクでのクルド人地位向上を嫌い、イラクに越境し、クルド人組織の掃討作戦を行っています。イランでは、イラン=イスラム革命以降、「反革命勢力」と規定されたクルド人組織を攻撃するため、クルド人組織の指導者が暗殺され、多くの民衆が弾圧されてきました。
日本には、主に、トルコやイランから庇護を求めて来ています。特にトルコ国籍の難民申請件数はこの3年間だけでも3000件を越し、上位10カ国の中でもその上位にあります。しかし、未だにひとりも難民認定されておらず、在留特別許可を与えられた人も少ない。ここ数年は入管に収容される人も多くなっています。
クルド難民のコミュニティは関東に集中しています。日本での生活が10年を超え、家族を抱え、地域社会で着実に生活基盤を築いてきています。地元住民との交流も盛んなようです。それでも不安定な状態の人は多いです。
このページでは、おもに日本に住むクルド人の報道関連を紹介します。
難民問題 クルド関係のトピックス
- 東京入管 救急搬送拒否事件 (2019年3月)
- 東京入管トルコ・クルド難民収容問題 (2018年2月)