2017年3月25日、東日本入管センター(茨城県牛久市)でベトナム人が体調悪くして緊急搬送されました。4月3日までに「左椎骨動脈破裂によるくも膜下出血」で亡くなったことが判明しています。
このページでは、関連するメディア記事をご紹介します。
一つも改善されない入管医療
入管医療はRAFIQが入管で面会活動を行っている中で、一番弱い部分だということが分かっています。
-
- 24時間体制でないこと
- 入管によって専門医がいないこと・常駐する時間が限られていること
- 土日祝日の対応ができないこと
- 本人からの申請制で所長の許可制であること(診てもらいたいときに本人から予約ができない:外部医療も同様)
- 病状が悪化すると個室に入れられ、監視されること(集団の部屋だと異変に気づくのが早いと思われる)
その他問題が山積みなのですが、一つも解決されていません。
難民申請者が収容されるといつ送還されるかとストレスが溜まり、健康な人でも何らかの異常が見られます。少しでも悪化した人は外部医療に早くつなぎ、仮放免の手続きに入るべきと考えます。
死亡した人は日本政府が受け入れた方だった
また、今回は産経新聞とロイターが報じましたが、経過と入管医療についての記事が主でした。
ロイターの英語版の記事によると、死亡した人がベトナム(インドシナ)難民であったことやその経緯が書かれていました。日本政府が1980年くらいから2005年までに受け入れたインドシナ難民約11,000人のうちの一人だということでした。
このことを日本語の報道記事が書かないことに疑問を感じます。
RAFIQ 2017年4月 12月更新
- 入管収容中のベトナム人死亡 頭痛訴えるも専門検査なし (17/12/5 朝日新聞)
- 牛久入管が「痛い」と泣き叫ぶベトナム人を“見殺し”(『週刊金曜日』取材班) (17/6/20 週刊金曜日)
- 法務省入管収容所で25日死亡のベトナム人、死因はくも膜下出血 (17/4/3 ロイター)
- Vietnamese died of stroke at Japanese detention center: official (17/4/3 reuters)
- 入管収容所で死亡のベトナム人、数日前から背中などに痛み訴え (17/3/28 ロイター)
- 茨城県牛久市の入管収容所でベトナム人男性が死亡=関係者 (17/3/27 ロイター) 外部リンク
- 入管収容のベトナム人死亡 東日本センター (17/3/25 産経新聞)