首相 難民支援で1億ドルの協力表明

(16/9/21 NHK NEWSWEB)

9月21日9時22分

アメリカを訪れている安倍総理大臣は、国連本部で開かれたオバマ大統領主催の難民サミットで、世界銀行に総額1億ドル(日本円で100億円規模)の協力を行うことを表明しました。また、安倍総理大臣は、オバマ大統領と言葉を交わし、北朝鮮に対する制裁措置を含む国連安全保障理事会の決議の採択に向けて緊密に連携していくことを確認しました。

この難民サミットは、内戦が続くシリアなどからの難民をめぐる問題への対応を強化するため、日本時間の21日未明、国連本部で開かれ、主催するオバマ大統領のほか、安倍総理大臣など、およそ45か国の首脳が出席しました。

この中で安倍総理大臣は、「難民問題は国際社会が直面する最も大きな課題の1つであり、関係各国や関係機関が強みをいかした相互補完的な取り組みが重要だ」と述べました。そして、安倍総理大臣は、新たな難民支援として、世界銀行の「グローバル危機対応プラットホーム」へ総額1億ドル(日本円で100億円規模)の協力を行うことを表明したほか、紛争の影響を受けたおよそ100万人に、ことし、教育支援・職業訓練などの人材育成を実施する方針を示しました。

さらに、安倍総理大臣は、来年から最大で150人のシリア人留学生の受け入れを始め、この留学生が家族の同伴や呼び寄せを希望すれば、日本の制度の枠組みで迎え入れる考えを示しました。また、安倍総理大臣は、難民サミットの際、オバマ大統領と短時間、言葉を交わし、核実験や弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に対する制裁措置を含む国連安全保障理事会の決議の採択に向けて緊密に連携していくことを確認しました。