(17/12/21 テレビ朝日)
ミャンマーで、イスラム系少数派『ロヒンギャ』の掃討作戦がいまだに続けられ、事態が深刻化している。アウン・サン・スー・チー国家顧問は「掃討作戦は終了した」と表明していたが、今年9月以降に少なくとも118カ所の村が焼き払われたという。現地で治療にあたっている国境なき医師団の調査によると、これまでに少なくとも6700人がミャンマー軍の暴行を受けて死亡した。このうち、730人が5歳未満の子どもとみられている。また、隣国のバングラデシュには一日100人の難民が来ていて、8月25日以降、63万人以上がバングラデシュに避難しているという。支援を続ける国連難民高等弁務官のモハメド・アブ・アサカー氏は「難民の半数以上が18歳未満の子どもで、一家の主として兄弟の面倒をみている。つまり、バングラデシュに到着するまでに両親は殺されているか、行方不明になっているということだ」と話す。