(17/9/27 TBSニュース)
ミャンマー西部でイスラム教徒の少数民族ロヒンギャの武装集団と治安当局との衝突が激化している問題で、国連は、隣国のバングラデシュへ逃れたロヒンギャ難民が50万人を超えたと発表しました。
ミャンマー西部ラカイン州では先月25日以降、ロヒンギャの武装集団と治安部隊との問で激化した衝突により、ロヒンギャの難民が隣国のバングラデシュに逃れています。国連は、その数が28日までに50万人を超えたと発表しました。
28日には、ロヒンギャの難民130人を乗せバングラデシュに向かっていたボートが悪天候のため転覆し、子供9人を含む15人が死亡しました。バングラデシュにある避難民キャンプはパンク状態で、ロヒンギャの受け入れ環境は悪化の一途をたどっています。
ロヒンギャへの対応をめぐり、国際社会から批判の声が上がるなか、ミャンマーのアウン・サン・スーチー国家顧問は国外に逃れた難民の帰還に意欲を示しましたが、先行きは不透明です。