収容者自殺などで入管に是正申し入れ 牛久、市民団体

(18/5/3 東京新聞)

 強制送還前の外国人らを拘束する東日本入国管理センター(牛久市)で先月、インド人男性の自殺と集団ハンガーストライキが起きた問題で、収容者の支援団体「牛久入管収容所問題を考える会」が二日、センターに長期収容などの是正を申し入れた。

 会によると、二〇一〇年にも収容者二人が自殺、一四年以降に三人が病死しているといい、申し入れ言では「度重なる自殺や病死への責任は極めて重大」などと指摘。収容を六カ月以内にすることや、仮放免制度の柔軟な運用、申し出から間もない通院診療などを求めている。

 インド人男性は九カ月以上拘束され、先月十二日に仮放免申請が不許可となり、翌日に自殺。収容者約百四十人が十五日から数日間、長期拘束などに抗議するハンガーストライキをした。

 収容者数は現在、約三百三十人。仮放免の不許可が相次ぎ、難民申請者をはじめ、収容が数年間にわたる人も増えている。 (宮本隆康)