(11/10/13 京都新聞)
法務省の東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で8月、収容中の中国籍の男性に対し、巡回などをする職員が「外国人をいじめるのが楽しい」と暴言を浴びせていたことが13日、同センターへの取材で分かった。
面会を通じ男性から事実関係を聞いた外国人支援団体が抗議し、入管センターは男性に謝罪。この職員は収容者の処遇を担当する部署から外されたという。
入管センターや支援団体によると、職員は8月上旬、刑事事件を起こし在留資格を取り消された男性と日本語で雑談している際、「外国人をいじめるのが楽しい」と発言した。
支援団体によると、男性や同じ収容部屋にいた外国人の抗議に対し、入管センターが謝罪したのは1カ月近くたってからだった。
入管センターは暴力行為を伴ういじめはなかったと説明。共同通信の取材に「冗談で言ってしまったが不適切だった」とコメントした。
支援団体によると、男性は現在も収容中。入管センターは「保安上の理由」から、報道機関の記者が取材目的で収容者と面会することを禁じている。
入管センターには難民認定申請者や不法滞在者約260人が収容されている。
今月11日からはパキスタン人やイラン人ら約50人が、仮放免の審査の迅速化などを求めた意見書への回答がないことに抗議し、ハンガーストライキを続けている。