カテゴリー: 書籍

なんみんハウス資料室便り 14号

多摩アフリカセンター、少年ケニアの友東京支部共編『アフリカに暮らして ——ガーナ、カメルーンの人と日常』春風社、2012年8月 

みなさん、こんにちは。なんみんハウス資料室室長nonomarun@です。

今回ご紹介する本は、アフリカの文化がわかる(ガーナ、カメルーン)一冊。日本人にとってはとても遠い大陸ということもあって、ボンヤリとしか知らない、あるいは知っていることがほとんど更新していかない場所の一つではないでしょうか。

そこで最近室長が知り合った、あるガーナ人との一コマをご紹介(以下、室長による意訳)。

いつもiPhoneのヘッドフォンをかっこよくつけて歩いているので…

の:それでいっつも何聴いてるのん?
が:ガーナのR&Bとか、ハイライフ
の:知ってる知ってる、ハイライフ!!
が:ええええ?なんで??すげーじゃん!
の:(の:→この本読んだからね!とは言わずに、ドヤ顔)
  私はハードロックとか。(聴かせてみる)
が:へえー(つまり、スルー)
の:ガーナと言えば、日本人にとってはチョコレートだけど、
  野口英世もだよね〜(この本で再確認した)
が:あー、なんかガーナで名前だけ聞いたことあるな。
  でも何やった人かは、あんまり知らないんだよねー
の:千円だして。
が:は?
の:ええから、はよ財布から千円札だせ!!
が:は???  わーーーーーーおーーーー、ひでお!!
の:千円札が私たちの国を繋げているのね(またもや、ドヤ顔)。
  ほら、はよ、友達に教えてあげ!!
が:やるやる!写メ送る!!

                                                       

ほらね、身近にたくさん!こうやって話が続いていって、友達になっていったらいいな。

前半の「ガーナより愛を込めて」では、ガーナ長期滞在の専門家達による、ガーナについての豆知識的なルポ。ガーナ大学農学部、太鼓、ハイライフ、フーフー(ガーナのごはん)、映画、FMラジオ、サッカー、奴隷貿易、野口記念医学研究所などなど、様々な角度からガーナの日常を知ることができます。

後半の「カメルーン民衆生活史」では、文化人類学者の和崎春日氏によるカメルーンでの長年の密着現地物語(ついには王に認められて、その王子にまでなってしまった!)。