集会報告

簡単報告

梅雨の月にも関わらず、晴天の中で関西難民集会を開催することができました。今年は140名ほどの参加者が来てくださり、とても有意義な集会となりました。参加された皆さま、スタッフとしてお手伝いくださった皆様、ありがとうございました。

ここで、簡単にご報告をさせて頂きます。

司会は立命館大学の「PASTEL」の学生二人が進行してくれました。

趣旨説明「日本の難民問題とは」(宗田勝也氏 難民ナウ!代表)

今回の世界難民の日関西集会の趣旨説明を中心に、日本の難民の現状をお話しいただきました。その中でも、「難民」が非人間化されつつある社会になっていますというお話しです。私自身も「難民」が非人間化されているということにはとても共感を受けまして、毎年難民は増加傾向にあり、7,080万人の難民がいるとされており、メディアにも多く取り上げられるようになる大きな社会問題であるとされているにもかかわらず、人々は難民を遠い国の話、私には関係ないと無関心な人が多いと感じます。それは、難民に関するニュースが正しいものばかりではないことも関係してくるとお話しされていました。「難民が来ると国の安全がなくなる」「難民を受け入れてはならない」など、根拠のない情報がたくさんあり、それを見た日本人はきっと良い印象にはならないでしょう。しかし、難民と言っても、私たちと同じ人間で、何も変わりません。今回お越しいただきました皆さんにはぜひ、正しい情報で難民を知り、同じ人間として関わってほしいです。

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「世界は日本人権状況をどうみているのか?」(藤本伸樹氏 ヒューライツ大阪 研究員)

最近、よく耳にする「外国人材の受け入れ」という点でお話しいただき、グローバル化を進めるため、世界に貢献するためと言いつつも、労働不足を補うための受け入れであり、外国人にとっては人権侵害ともいえる労働環境がある現状についてもお話しいただきました。そのお話の中で、特に日本政府は出入国管理及び難民認定法(入管法)により「好ましい」「好ましくない」外国人を分けるというお話がとても共感しました。日本政府にとって好ましい・好ましくない外国人とはどんな人なのだろうか。難民はどうなのだろうか。皆さんもぜひ考えていただきたいところです。また、子どもの権利条約についても触れられていまして、RAFIQでも難民の子どもの支援にも力を入れ始めてところだったので、考えさせられる部分は多くありました。日本も「自由権規約」や「子どもの権利条約」を批准しており「家族の統合」は保障される

べきであるはずなのに、強制送還により、家族を引き離してしまうことがあります。日本がすべきことは何なのか。今一度、皆さん自身で考えてみてください。

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「裁判に勝っても難民認定されない国」(渡邊彰悟氏 全国難民弁護団連絡会議 代表)

ここでは、裁判上において例をいくつか出しながら、日本の難民認定の難しさをお話しいただきました。難民認定の裁判においてはまず、情報収集が本当に難しく、あらゆる情報網を駆使して探しても、難民の出身の村の位置が地図上になかったり、生年月日が言えなかったりする場合もあるのです。しかし、それはいたって普通のことで、小さな村で地図には載っていない場合や、その難民の出身地域では生年月日が皆1月1日ということだってあるのです。にもかかわらず、裁判上ではこれらのことは当たり前として、認識されており、話を聞いてもらえないようなこともあるのです。また、難民の迫害理由のところでは「あなた個人が迫害を受けた証拠は?」と聞かれ、個人の迫害の証拠はなかなか探しても難しいものがあります。そのように、日本での難民認定の裁判は難しい現状です。日本での裁判は基本的に日本が基準で動いており、他国の文化がこうだから、理解しましようというようなことはしません。例えば、LGBTの難民が母国ではLGBTであることは死刑とされるため、難民として認めてほしいと訴えたとしても、日本では死刑にまでならないものであるために難民としては認めてもらえないのです。日本は歴史から見ても、シルクロードを渡り、いろんな国の文化を取り入れて今の日本ができています。それにもかかわらず、

なぜ受け入れようとしないのでしょうか。

今回は裁判で勝訴しても法務大臣が不認定にし、再度裁判で勝訴したケースをお話してくださいました。他にも法務大臣が不認定にしたケースが5ケースあることに驚きました。

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在日難民の話し「わたしたち難民の声をきいて」(在阪難民Mさん)

今回は難民自身の口で、お話しいただくこともできました。多くの方の前で話すことは彼にとって、とても勇気のいることで緊張もしていたようですが、自分の言葉で皆さんにお伝えできました。メディなどからの情報に比べて、難民自身の生の声を聞くのとは感じるものが違いました。

「関西の難民支援の現場から」(RAFIQ共同代表 田中恵子)

RAFIQでの取り組みを中心に、関西の難民を取り巻く状況また、支援をする上での問題点をお話ししました。子どもの支援や仮放免中の支援など問題点は様々でしたが、その中でも、仮放免者の支援の中での出産の支援がとても印象的でした。仮放免中であるため、出産後に収容されてしまう恐れがあり、子どもは養護施設に入るという離れ離れの生活になってしまうのです。

今回の世界難民の日関西集会をきっかけに、難民を同じ人間として大切にできるように、そして「人がひととして当たり前に暮らせる社会」となるようにどうすればよいのかを考えて頂ければ幸いです。

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