カテゴリー: 書籍

なんみんハウス資料室便り 18号

オルタナ『alterna 49号』2017年8月

みなさん、こんにちは。なんみんハウス資料室室長nonomarun@今日は資料室から生中継!新品エアコンで自分ちより快適だ〜(きてね)! です。

資料室の本棚もいっぱいになってきました!この調子でいけば、年内には本がギューギューになって、エアコンの次は「新しい本棚が欲しいですひとりキャンペーン」を張ることになりそうな予感。。。でも自分ちから大量に本を持ってきているのに、なぜワタクシの部屋の本の筍は伸び続けているのでしょう?

今回ご紹介するのは月刊誌『オルタナ』49号(2017年8月号)の「難民・人権問題で企業は無力か」特集号。本文にもありますが、この題名は「反語」。「いや!できる!できますともさ!」という意思を示しています。難民認定申請者は在留資格があれば、申請6ヶ月後に就労許可が下りれば日本で働くことができる(しかし、再申請時に突然就労不可にされてしまう事例がいま多発していますが・・・)。そうした難民を積極的に雇用しようとする企業がいま増えてきています。「仕事ができる」というのは、お金のためだけではなく、自分の尊厳や人間らしさを確認できる機会でもあり、日本社会との大切な接点にもなる。一方で就労不可の難民(少ない補助金がもらえるとはいえ)に対する心のケアはどうすれば・・・?問題は山積みですが、政府が動かないなら企業が!という日本企業の底力が見たい!


表紙の美しい女性は、元スーダン難民のスーパーモデル、アレック・ウエック。H&M FoundationのアンバサダーとUNHCRの親善大使を務めめています。アフリカ系モデルとして初めて「ELLE」の表紙を飾りました(1997年)。「モデル業はお金のためでも名声のためでもない。重要な問題に光を当てるため。私は運良く脱出できたが、いまだ多くの人が取り残され、それを世界に知らせる必要がある」彼女の言葉が力強く響きます。


難民問題に関わる記事のみ、以下にご紹介します。


「南スーダン難民、虐殺から逃れて」(2頁〜)

 ALTキーワード「愛の南京錠」「子どもたちの命をかけた旅」(4頁〜)

 「ソーシャルデザイン最前線 世界の難民を勇気付ける究極のデザイン」(11頁)

「難民・人権問題でビジネスは無力か」(12頁〜)

 コラム「難民受け入れの素地 日本社会にはある」(難民支援協会JAR)

 ドイツ「人道も多様性も重要 官民挙げて積極受容」

 米国「トランプ政権に対抗 難民雇用貫く企業」

 韓国「「難民法」、アジアに先駆け」

 伊藤和子(ヒューマンライツ・ナウ)「日本企業の人権問題、成長・リスクの分水嶺」(26頁〜)